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2007年 02月 11日
フランチェスコ会はのちに大きな修道会となりましたが
はじめの頃は、ほんの数人の兄弟(=仲間)たちの集まりでした。 彼らはそれぞれが熱意を持ち、家も財産も捨てた人たちで 「皆それぞれ優れた個性を持ち、かつ深い情愛と愛徳の精神によって」、 「さらに神とフランチェスコに対する信頼の念によって」結ばれていました。 この初期のころが、彼らにとっても最も幸福な時期でした。 いちばん新しいフランチェスコ伝、 キアーラ・フルゴーニの『アッシジのフランチェスコ ひとりの人間の生涯』のなかに この小さな共同体の雰囲気を推し量ることができるとして 『聖フランチェスコと清貧の貴婦人との聖なる交わり』の一節が載っています。 これは作者不詳のアレゴリー文学作品、とありますが アレゴリーとは、たとえ話とか寓意ということでしょうか? 一節といっても長いので、すべて引用はできませんが 一部をご紹介したいと思います。 素朴で何もないけれども、心の貧しさはどこにもない 穏やかでちょっとユーモラスでもあり、 むしろ満ち足りたものが流れているように感じます。 *** フランチェスコと仲間たちは、長いこと歩いた後、 「清貧の貴婦人」と共に、いつもの居住地に辿り着きます。 もうお昼だったので食事の用意をし、 「清貧の貴婦人」に食事を共にするよう懇願しました。 美しい貴婦人は、伝統的な修道院の生活しか知らなかったので 礼拝堂や集会室、中庭や台所、寝室、家畜小屋など、 フランチェスコたちの修道院を訪れたいと願いました。 しかしフランチェスコは、長旅のためとても疲れているし 貴婦人も少なからずお疲れだろうから、まずは食事を、、と答えます。 「よろしい、そうしましょう。でも、それならば手を洗う水と手拭きの布を持ってきてください。」 それから、貴婦人は食事の準備されている場所に連れて行かれます。 見ると、固くなった大麦やふすまのパンが3、4片、地面の草の上に置かれています。 貴婦人は大きな賛嘆の気持ちに満ちて神を讃え、 賜物に感謝を捧げながら、一同と席に着きます。 それから、清貧の貴婦人は何か調理したものを鉢に入れて持ってくるよう命じました。 そして、清貧の貴婦人は休むことのできる場所に、裸になって大地に身を投げだし、ワインの酔いで重苦しくなることもなく安らかに眠ります。 そして目を覚ますと、今度こそ修道院の中庭を見せてくれと兄弟たちに頼みます。 兄弟たちは、とある丘の頂きに彼女を導き、視線が届く果てまで周囲に広がるすべての土地を示して言いました。 私はこの最後の言葉に、いつも言いようのない感動を覚えます。 彼らはどこまでも自由で、 緑豊かな大地すべてが中庭でした。 すべてを捨てたかわりに すべてが神からの恵みになったのです。
by SisterWind
| 2007-02-11 17:40
| 小さき兄弟たち
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